プロテインの甘味料・添加物の種類と特徴
水や牛乳に溶かして飲むシェイク式のプロテインに使われている甘味料・添加物を、分類ごとに整理したページです。それぞれが何なのか、原材料表示にどう書かれるのか、そしてプロテイン図鑑が収録している販売中の粉末382商品のうち何商品で使われているのかを載せています。
記載は事実に限っています。分類・由来・原材料表示での書かれ方は公表されている情報から、人体への影響は公的機関が公表している内容(食品安全委員会・JECFA・WHO・IARC・消費者庁・厚生労働省・東京都保健医療局・農畜産業振興機構)の引用として載せており、当サイトの見解や「避けるべきかどうか」の判断は書いていません。使用状況の数値は、各商品のメーカー公式表示から転記した原材料データを集計したものです。
原材料表示の読み方
原材料表示は「原材料名」と「添加物」を分けて書くことになっており、多くの商品はスラッシュ(/)で区切っています。/より前が食品原料、後ろが添加物です。当サイトはこの添加物欄に何も書かれていない商品を「完全無添加」として記録しており、販売中の粉末382商品のうち77商品が該当します。
香料・乳化剤・増粘剤・着色料などは「一括名」での表示が認められているため、内訳の物質名は書かれません。つまり表示から分かるのは「使っているかどうか」までで、何を使っているかまでは分からないものがあります。一方で甘味料は、用途名と物質名の併記(例: 「甘味料(スクラロース)」)が必要なため、種類まで特定できます。
人体への影響はどう評価されているか
各成分に置いている「体内での行方・指摘されている影響」は、公的機関が公表している内容をそのまま引いたもので、当サイトの見解ではありません。書いているのは、①その成分が体内でどう処理されるか(吸収されるのか、どこで分解されどこから出ていくのか)と、②公的機関・国際機関が「指摘されている」「研究が続いている」として挙げている影響の2つです。
評価の定まっていない影響は書きません。「肌が荒れる」「臓器に負担がかかる」といった、公的機関が言っていないことを当サイトが書けば、それは誤った情報を広めることになります。公的機関の評価が見当たらない成分(香料・着色料など)は、この欄を空けたままにしてあります。ラカンカ・ソーマチンのように「WHOのガイドラインが対象として名前を挙げていない」ことだけが分かっている成分は、その事実だけを書いています。
あわせて、摂取量の目安(ADI=一日摂取許容量)も添えています。日本で使える食品添加物は、内閣府食品安全委員会の食品健康影響評価を受けたうえで、ADIの範囲に収まるよう使用基準が定められています。ADIは「生涯にわたって毎日とり続けても健康への悪影響がないと考えられる、体重1kgあたりの1日の量」で、動物試験で影響が見られなかった量に安全係数(通常100分の1)をかけて決められます。
人工甘味料(合成甘味料)
化学的に合成された高甘味度甘味料です。砂糖の数百倍の甘さを持ち、ごく少量でカロリーをほとんど加えずに甘味をつけられるため、たんぱく質含有率を下げずに味をつける目的で使われます。当サイトはこの6種のいずれかを含む商品を「人工甘味料あり」として扱い、診断で「絶対に避けたい」と答えた場合は確実に除外します。
体内での行方・指摘されている影響: 体内での行方は成分ごとに違い、代謝されずにそのまま排泄されてエネルギー源にならないもの(スクラロース・アセスルファムカリウム)と、アミノ酸に分解されてたんぱく質由来のアミノ酸と同じように代謝されるもの(アスパルテーム)があります(農畜産業振興機構)。ごく少量で甘味がつくため、いずれも摂取エネルギーはほとんど増えません。 長期的な影響について、WHOは2023年のガイドラインで、非糖質甘味料(アセスルファムカリウム・アスパルテーム・アドバンテーム・ネオテーム・サッカリン・スクラロース・ステビアなど)は成人・小児のいずれでも体脂肪を減らす長期的な効果が認められないとし、長期的な使用には2型糖尿病・心血管疾患・死亡のリスク上昇という望ましくない影響の可能性があると述べています。ただしこれは確実性の低いエビデンスに基づく条件付きの勧告で、WHOは因果関係が確かめられたとはしていません(糖尿病のある人は対象外)。消費者庁の資料も、短期的な摂取がグルコース代謝に影響を与えることが示唆される一方、体重の減少や維持に長期的に有効かどうかは不明としています。
摂取量の目安: 日本で使用が認められている甘味料には、内閣府食品安全委員会またはJECFA(FAO/WHO合同食品添加物専門家会議)がADI(一日摂取許容量=生涯にわたって毎日とり続けても健康への悪影響がないと考えられる、体重1kgあたりの1日の量)を設定しています。消費者庁の食品衛生基準審議会 添加物部会がまとめた国内の摂取量推計(令和元年度・成人)では、推定摂取量がADIに占める割合はもっとも高いステビア抽出物で0.25%、次いでアセスルファムカリウムで0.20%でした。
スクラロース
甘味料として使用 146/382商品
ショ糖(砂糖)を原料に合成される高甘味度甘味料で、甘さは砂糖の約600倍とされます。熱に強く水に溶けやすく、プロテインでは単独でも他の甘味料との組み合わせでも使われます。
原材料表示での書かれ方: 甘味料(スクラロース)
体内での行方・指摘されている影響: 摂取した分の大部分は体内で代謝されずに排泄され、エネルギー源になりません。血糖値をほとんど上げないため砂糖の代わりに使われます(農畜産業振興機構)。長期的な影響についてWHOが述べている内容は、上の分類の説明のとおりです。
摂取量の目安: JECFAが設定したADIは0〜15mg/kg体重/日で、日本人成人の推定摂取量はADIの0.09%でした(消費者庁 添加物部会・令和元年度)。
アスパルテーム
甘味料として使用 62/382商品
アミノ酸2種(L-フェニルアラニンとアスパラギン酸)からなる高甘味度甘味料で、甘さは砂糖の約200倍とされます。フェニルアラニンを含むため、日本では「L-フェニルアラニン化合物」の併記が義務づけられています。
原材料表示での書かれ方: 甘味料(アスパルテーム・L-フェニルアラニン化合物)
体内での行方・指摘されている影響: 体内でアミノ酸(アスパラギン酸とフェニルアラニン)に分解され、たんぱく質に含まれるアミノ酸と同じように消化・吸収されます(農畜産業振興機構)。フェニルアラニンの摂取を制限する必要があるフェニルケトン尿症の人が識別できるよう、日本では「L-フェニルアラニン化合物を含む」旨の表示が義務づけられています。2023年にIARC(WHOの国際がん研究機関)が「ヒトに対して発がん性がある可能性がある(グループ2B)」に分類しましたが、JECFAは「ヒトに有害な影響を与えるという確たる証拠はなかった」としてADIを据え置きました。食品安全委員会は、IARCの分類は発がん性を示す根拠の強さを示すものであって、どの程度がんが発生する可能性があるかを示すものではないと説明しています。
摂取量の目安: JECFAが設定したADIは0〜40mg/kg体重/日で、日本人成人の推定摂取量はADIの0.002%でした(消費者庁 添加物部会・令和元年度)。
アセスルファムK
甘味料として使用 97/382商品
甘さは砂糖の約200倍とされる高甘味度甘味料です。単独では後味に特徴が出るため、スクラロースやアスパルテームと組み合わせて使われることが多い甘味料です。
原材料表示での書かれ方: 甘味料(アセスルファムK)
体内での行方・指摘されている影響: 体内で代謝されずに排泄され、エネルギー源になりません(農畜産業振興機構)。長期的な影響についてWHOが述べている内容は、上の分類の説明のとおりです。
摂取量の目安: JECFAが設定したADIは0〜15mg/kg体重/日で、日本人成人の推定摂取量はADIの0.20%でした。調査対象の甘味料8種のうち2番目に高い値です(消費者庁 添加物部会・令和元年度)。
サッカリン
甘味料として使用 該当なし
もっとも古くから使われている高甘味度甘味料の一つで、甘さは砂糖の200〜700倍とされます。日本のプロテインで使われることは少なく、多くは「サッカリンナトリウム」として表示されます。
原材料表示での書かれ方: 甘味料(サッカリンNa)
体内での行方・指摘されている影響: WHOの2023年のガイドラインが非糖質甘味料として名前を挙げている甘味料の一つで、長期的な影響についての記述は上の分類の説明のとおりです。
摂取量の目安: 食品安全委員会が設定したADIは3.8mg/kg体重/日(サッカリンとその塩のグループADI)で、日本人成人の推定摂取量はADIの0.06%でした(消費者庁 添加物部会・令和元年度)。
ネオテーム
甘味料として使用 3/382商品
アスパルテームを改良して作られた高甘味度甘味料で、甘さは砂糖の約7,000〜13,000倍とされます。アスパルテームと違いフェニルアラニンの併記義務はありません。
原材料表示での書かれ方: 甘味料(ネオテーム)
体内での行方・指摘されている影響: WHOの2023年のガイドラインが非糖質甘味料として名前を挙げている甘味料の一つで、長期的な影響についての記述は上の分類の説明のとおりです。
摂取量の目安: 食品安全委員会が設定したADIは1.0mg/kg体重/日で、日本人成人の推定摂取量はADIの0.0003%でした(消費者庁 添加物部会・令和元年度)。
アドバンテーム
甘味料として使用 1/382商品
ネオテームの後継として日本で使用が認められた合成甘味料で、甘さは砂糖の約20,000〜40,000倍とされます。使用量がごく微量で済むため、原材料表示の末尾に単独で書かれることがあります。
原材料表示での書かれ方: 甘味料(アドバンテーム)
体内での行方・指摘されている影響: WHOの2023年のガイドラインが非糖質甘味料として名前を挙げている甘味料の一つで、長期的な影響についての記述は上の分類の説明のとおりです。
摂取量の目安: 食品安全委員会が設定したADIは5.0mg/kg体重/日で、国内の摂取量推計では検出されませんでした(消費者庁 添加物部会・令和元年度)。
この6種のいずれも使っていない商品は、販売中の粉末382商品のうち210商品です。人工甘味料不使用の商品一覧で確認できます。
植物・天然物由来の高甘味度甘味料
植物や天然物から取り出した成分で、こちらも砂糖の数百倍の甘さを持ちます。合成ではないため「人工甘味料不使用」と表示できますが、高甘味度甘味料であることは人工甘味料と変わりません。「人工甘味料不使用」をうたう商品の多くはこの分類の甘味料を使っています。
体内での行方・指摘されている影響: WHOの2023年のガイドラインは、非糖質甘味料としてステビアおよびステビア由来の甘味料も対象に含めており、上の人工甘味料と同じ内容(体脂肪を減らす長期的な効果は認められない/長期使用で2型糖尿病・心血管疾患・死亡のリスク上昇の可能性、いずれも確実性は低い)が当てはまるとしています。ラカンカとソーマチンは、このガイドラインが名前を挙げている甘味料には含まれていません。
摂取量の目安: 国内の摂取量推計(消費者庁 添加物部会・令和元年度)で対象になったのはステビア抽出物のみで、ラカンカとソーマチンは対象に含まれていません。
ステビア
甘味料として使用 132/382商品
キク科の植物ステビアの葉から取り出した甘味成分(ステビオール配糖体)で、甘さは砂糖の200〜300倍とされます。「人工甘味料不使用」をうたう商品でよく使われます。
原材料表示での書かれ方: 甘味料(ステビア)
体内での行方・指摘されている影響: WHOの2023年のガイドラインは、ステビアおよびステビア由来の甘味料を非糖質甘味料として対象に含めています。長期的な影響についての記述は上の分類の説明のとおりです。
摂取量の目安: JECFAが設定したADIはステビオールとして0〜4mg/kg体重/日で、日本人成人の推定摂取量はADIの0.25%でした。調査対象の甘味料8種のうちもっとも高い値です(消費者庁 添加物部会・令和元年度)。
ラカンカ
甘味料として使用 8/382商品
ウリ科の果実「羅漢果(ラカンカ)」から取り出した甘味成分(モグロシド)で、甘さは砂糖の約300倍とされます。エリスリトールと組み合わせた「ラカント」の形で使われることもあります。
原材料表示での書かれ方: 甘味料(ラカンカ抽出物)
体内での行方・指摘されている影響: WHOの2023年の非糖質甘味料ガイドラインが名前を挙げている甘味料には含まれていません。国内の摂取量推計(消費者庁 添加物部会)の対象にもなっていないため、この欄に載せられる公的機関の評価がありません。
ソーマチン
甘味料として使用 3/382商品
西アフリカ原産の植物の果実に含まれるたんぱく質性の甘味成分で、甘さは砂糖の約2,000〜3,000倍とされます。甘さが後から立つ性質があり、少量を風味の調整に使われます。
原材料表示での書かれ方: 甘味料(ソーマチン)
体内での行方・指摘されている影響: WHOの2023年の非糖質甘味料ガイドラインが名前を挙げている甘味料には含まれていません。国内の摂取量推計(消費者庁 添加物部会)の対象にもなっていないため、この欄に載せられる公的機関の評価がありません。
糖類(砂糖・糖質そのもの)
甘味料として添加物欄に書かれるのではなく、原材料として使われる糖です。甘さは砂糖と同程度かそれ以下で、必要な甘さを出すのに量が要るぶん、1食あたりの炭水化物量とカロリーに反映されます。
体内での行方・指摘されている影響: 消化・吸収されてエネルギーになるため、高甘味度甘味料と違い、加えた量がそのままエネルギーとして加わります。WHOは2015年のガイドラインで遊離糖類(食品や飲料に加えられた糖と、はちみつ・シロップ・果汁に含まれる糖)の摂取を減らすよう勧めており、その目的として虫歯(う蝕)と不健康な体重増加を含む非感染性疾患の予防を挙げています。ただしWHOはこの勧告について、生の果物・野菜に含まれる糖と牛乳に自然に含まれる乳糖は対象にしていないと述べています。
摂取量の目安: WHOは、遊離糖類の摂取を総エネルギー摂取量の10%未満に抑えることを強く推奨し、5%未満をさらに望ましい水準としています(2015年のガイドライン)。1日2,000kcalなら10%が約50g、5%が約25gにあたります。
砂糖
甘味料として使用 20/382商品
上白糖・グラニュー糖などの精製糖です。添加物ではなく原材料として書かれ、加えた量がそのまま炭水化物量に乗ります。
原材料表示での書かれ方: 砂糖 / グラニュー糖
黒糖
甘味料として使用 18/382商品
サトウキビの搾り汁を煮詰めた含蜜糖です。精製糖と同じく原材料として書かれます。
原材料表示での書かれ方: 黒糖 / 黒砂糖
アガベ
甘味料として使用 該当なし
リュウゼツラン(アガベ)の樹液を濃縮した液状の糖で、果糖の比率が高いのが特徴です。
原材料表示での書かれ方: アガベシロップ / 有機アガベシュガー
はちみつ
甘味料として使用 該当なし
はちみつをそのまま、または粉末化して使ったものです。ぶどう糖と果糖が主成分で、精製糖と同じく原材料として書かれます。
原材料表示での書かれ方: はちみつ / 粉末はちみつ
乳糖
甘味料として使用 2/382商品
牛乳に含まれる糖(ラクトース)です。甘味づけの目的というより、ホエイの原料に由来して残るものが中心で、乳糖への耐性が低い人が反応するのはこの成分です。ここの件数は原材料表示に「乳糖」と書かれている商品の数であって、ホエイに残る乳糖の量を表すものではありません。乳糖への耐性で選ぶときは、各商品ページの「乳糖」欄と、乳糖が少ない商品の一覧を見てください。
原材料表示での書かれ方: 乳糖
体内での行方・指摘されている影響: 小腸で乳糖を分解する酵素(ラクターゼ)の働きには個人差があり、分解しきれなかった乳糖が大腸に届くと、お腹の張りや下痢につながることがあります。厚生労働省の審議資料でも、乳糖不耐症により下痢や消化不良が生じることを前提に、乳糖を分解する酵素の製剤が医薬品として扱われています。
マルトデキストリン
甘味料として使用 7/382商品
でん粉を分解して作られる糖質で、甘さはごく弱く、増量・溶けやすさの調整に使われます。糖質としてのエネルギーは砂糖と同程度で、たんぱく質含有率を下げる方向に働きます。甘味以外の用途で使われることが多いため、原材料表示に出てくる商品数は下の「その他の添加物・副原料」に別途載せています。
原材料表示での書かれ方: マルトデキストリン / デキストリン / 澱粉分解物
パラチノース
甘味料として使用 2/382商品
砂糖を酵素で組み替えて作られる糖で、甘さは砂糖の約4割とされます。「パラチノース」の名前で表示されることが多い成分です。
原材料表示での書かれ方: パラチノース / イソマルツロース
糖アルコール
糖類を還元して作られる甘味成分で、甘さは砂糖と同程度からやや低め、エネルギーは砂糖より低く扱われます。粉末に使うと量が要るため、高甘味度甘味料と組み合わせて使われることがあります。
体内での行方・指摘されている影響: 小腸で吸収されにくいまま大腸に届き、腸内の浸透圧を上げて水分を引き込むため、一度に多く摂るとお腹が一時的にゆるくなることがあります(東京都保健医療局の食品安全FAQ)。同FAQは、これは病原性のない一過性のもので長く続くものではないとしています。また口の中の細菌に利用されにくく、農畜産業振興機構の資料では虫歯の原因になりにくい「非う蝕成因性」の甘味料に分類され、血糖値の上昇も砂糖より緩やかとされています。なおWHOの2023年の非糖質甘味料ガイドラインは、糖アルコールを対象に含めていません。
摂取量の目安: 東京都保健医療局の食品安全FAQは、緩下作用を起こさない量の参考値としてキシリトールで体重1kgあたり0.3g(体重60kgなら約18g)を挙げています。
エリスリトール
甘味料として使用 2/382商品
ぶどう糖を発酵させて作る糖アルコールで、甘さは砂糖の約7割、日本ではエネルギー0kcalとして扱われます。ラカンカやステビアと組み合わせて量を出す用途で使われます。
原材料表示での書かれ方: エリスリトール
キシリトール
甘味料として使用 該当なし
白樺などに含まれる糖アルコールで、甘さは砂糖とほぼ同じです。口に入れたときの冷涼感が特徴です。
原材料表示での書かれ方: キシリトール
体内での行方・指摘されている影響: 虫歯の原因になりにくい「非う蝕成因性」の甘味料に分類され、血糖値への影響もほぼないとされています(農畜産業振興機構)。
摂取量の目安: 東京都保健医療局の食品安全FAQは、緩下作用を起こさない量の参考値として体重1kgあたり0.3g(体重60kgなら約18g)を挙げています。
ソルビトール
甘味料として使用 該当なし
果実などに含まれる糖アルコールで、甘さは砂糖の約6割です。保湿性があり、粉末の固まりを防ぐ目的でも使われます。
原材料表示での書かれ方: 甘味料(ソルビトール)/ ソルビット
体内での行方・指摘されている影響: 腸管からの吸収が悪く、吸収された分は肝臓で処理されます。非う蝕成因性の甘味料に分類され、血糖値の上昇も砂糖より緩やかですが、過剰に摂ると下痢を起こすことがあります(農畜産業振興機構)。
マルチトール(還元麦芽糖)
甘味料として使用 1/382商品
麦芽糖を還元した糖アルコールで、甘さは砂糖の8割前後です。「還元麦芽糖水飴」の形で使われることもあります。
原材料表示での書かれ方: マルチトール / 還元麦芽糖
体内での行方・指摘されている影響: 非う蝕成因性の甘味料に分類されます。ソルビトールと同様に、過剰に摂ると下痢を起こすことがあります(農畜産業振興機構)。
ラクチトール
甘味料として使用 該当なし
乳糖を還元して作られる糖アルコールで、甘さは砂糖の約4割です。単独では甘さが足りないため、他の甘味料と併用されます。
原材料表示での書かれ方: ラクチトール
還元パラチノース(イソマルト)
甘味料として使用 2/382商品
パラチノースを還元した糖アルコールで、甘さは砂糖の約半分です。吸湿しにくい性質があります。
原材料表示での書かれ方: 還元パラチノース / イソマルト
香料・着色料
どちらも一括名で表示されるため、内訳までは分かりません。当サイトは表示の有無だけを商品ごとに記録しています。
香料
表示あり 240/382商品
味と香りをつけるために加えられる成分です。合成香料と天然香料のどちらであっても、原材料表示では「香料」の一括名で書かれ、内訳は表示されません。当サイトはこの表示の有無を商品ごとに記録しています。
原材料表示での書かれ方: 香料
着色料
表示あり 53/382商品
色をつけるために加えられる成分です。植物由来の色素(クチナシ・紅麹・カラメルなど)と、タール系色素(赤色◯号など)があり、後者は物質名での表示が必要です。
原材料表示での書かれ方: 着色料(カラメル) / 赤色40号
乳化剤
粉を水になじませ、ダマになりにくくするために使われます。由来によってアレルゲン表示が変わるため、当サイトは商品ごとに由来まで区別して記録しています。
大豆レシチン
この区分 77/382商品
大豆から取り出したリン脂質で、粉を水になじませて溶けやすくするために使われます。プロテインでもっとも多い乳化剤です。たんぱく源がホエイでも、この乳化剤があるとアレルゲンに「大豆」が表示されます。大豆アレルギーの人が確認すべきはここです。
原材料表示での書かれ方: 乳化剤(大豆由来)/ 大豆レシチン
ひまわりレシチン
この区分 13/382商品
ひまわりの種から取り出したリン脂質です。働きは大豆レシチンと同じで、大豆を避けたい商品設計で選ばれます。
原材料表示での書かれ方: ひまわりレシチン / 乳化剤(ヒマワリ由来)
合成乳化剤
この区分 2/382商品
ショ糖脂肪酸エステル・グリセリン脂肪酸エステルなど、化学合成で作られる乳化剤です。
原材料表示での書かれ方: 乳化剤(ショ糖脂肪酸エステル)
その他
この区分 173/382商品
上のどれにも当てはまらない乳化剤です。原材料表示が「乳化剤」の一括名だけで由来が書かれていない場合もここに入ります。
原材料表示での書かれ方: 乳化剤
不使用
この区分 117/382商品
乳化剤を使っていない商品です。水に溶かしたときのダマは、シェイカーやぬるま湯で調整することになります。
その他の添加物・副原料
甘味料・香料・着色料・乳化剤以外で、原材料表示によく出てくるものです。たんぱく質以外の成分がどれだけ入っているかを見るときの手掛かりになります。ここの件数は原材料表示に出てくる商品数なので、甘味料として記録した件数(上の「糖類」)とは数え方が違います。
マルトデキストリン・デキストリン
原材料表示にあり 114/382商品
でん粉を分解して作られる糖質です。粉の溶けやすさを整えたり、量を増やしたりする目的で使われます。第1〜2原材料に来ている場合、たんぱく質含有率はそのぶん下がります。
原材料表示での書かれ方: マルトデキストリン / デキストリン / 澱粉分解物
植物油脂
原材料表示にあり 95/382商品
粉末油脂・クリーミングパウダーなどの形で、口当たりやコクをつけるために加えられる油脂です。1食あたりの脂質量に反映されます。
原材料表示での書かれ方: 植物油脂 / 粉末油脂 / クリーミングパウダー
砂糖・液糖
原材料表示にあり 41/382商品
砂糖・ぶどう糖・水飴・シロップなどの糖類です。高甘味度甘味料と違い、甘さを出すのに量が要るため炭水化物量に表れます。
原材料表示での書かれ方: 砂糖 / ぶどう糖 / 水飴 / コーンシロップ
増粘剤・安定剤
原材料表示にあり 61/382商品
とろみや分離の防止のために使われる多糖類です。用途名(増粘剤・安定剤・ゲル化剤・糊料)は同じ成分でもメーカーが担わせる機能で変わります。
原材料表示での書かれ方: 増粘剤(キサンタンガム)/ 増粘多糖類 / 安定剤
加工でん粉
原材料表示にあり 12/382商品
でん粉に化学的な処理を加えて、粘りや安定性を持たせたものです。増粘剤と同じ働きを担う別の一括名として表示されます。
原材料表示での書かれ方: 加工でん粉 / 加工デンプン
摂取量の目安: JECFAと欧州の評価機関はいずれも、加工デンプン類のADIを「特定しない」(数値の上限を設ける必要がない)と評価しています(食品安全委員会の食品安全関係情報)。
固結防止剤
原材料表示にあり 46/382商品
粉が湿気で固まるのを防ぐために加えられる成分です。プロテインでは二酸化ケイ素(微粒二酸化ケイ素)がほとんどを占めます。
原材料表示での書かれ方: 二酸化ケイ素 / 微粒酸化ケイ素
人体への影響についての出典
- 消費者庁 食品衛生基準審議会 添加物部会「WHOの非糖質甘味料の使用に関するガイドラインと国内における非糖質甘味料の摂取量推計について」(令和6年11月28日)
- 内閣府 食品安全委員会「アスパルテームに関するQ&A」
- 東京都保健医療局 食品安全FAQ「ノンシュガーや低カロリーの菓子や飲料を食べたり飲んだりすると下痢をしてしまうのですが、何故でしょうか?」
- 内閣府 食品安全委員会 食品安全関係情報「加工デンプン類の再評価に関する科学的意見書」
- WHO「Sugars intake for adults and children」(2015)
- WHO「WHO advises not to use non-sugar sweeteners for weight control in newly released guideline」(2023)
- 農畜産業振興機構「砂糖以外の甘味料について」
- 厚生労働省「スイッチOTC医薬品の候補成分に関する見解(β-ガラクトシダーゼ)」
成分の使用状況の数値は、各商品のメーカー公式表示から転記した原材料データの集計です(出典は各商品ページに記載)。
よくある質問
- 「人工甘味料不使用」と書かれていれば甘味料は入っていませんか?
- 入っていることがあります。当サイトが人工甘味料として扱うのはスクラロース・アスパルテーム・アセスルファムK・サッカリン・ネオテーム・アドバンテームの6種で、ステビアやラカンカ(羅漢果)は含みません。これらは植物由来ですが、砂糖の数百倍の甘さを持つ高甘味度甘味料である点は同じです。甘味料そのものを入れていない商品を探す場合は、各商品ページの「甘味料」欄が「不使用」の商品を確認してください。
- 原材料表示のどこからが添加物ですか?
- 原材料表示は「原材料名」と「添加物」を分けて書くことが義務づけられており、多くの商品はスラッシュ(/)で区切っています。/より後ろに書かれているものが添加物です。当サイトは、この添加物欄に何も書かれていない商品を「完全無添加」として記録しています。
- 「香料」としか書かれていませんが、中身は分かりますか?
- 分かりません。香料・乳化剤・増粘剤などは一括名での表示が認められており、内訳の物質名は表示されないためです。当サイトが記録できるのは、その表示があるかどうかまでです。
- 大豆アレルギーですが、ソイプロテインを避ければ大丈夫ですか?
- 十分ではありません。ホエイプロテインでも乳化剤に大豆レシチンを使っている商品が多く、その場合はアレルゲンに「大豆」が表示されます。当サイトの診断で「大豆アレルギーがある」と答えると、たんぱく源の種類にかかわらずアレルゲンに大豆を含む商品をすべて除外します。